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感覚統合って何?

2022.04.13 | Category: 未分類,活動の中から

感覚統合とは、外部やからだからの様々な感覚情報をお子様の状態に合わせ、整理し、できた!やった!等の

達成感や適応反応を導き出すというもので、米国の作業療法士であるエアーズ博士が作った理論です。

感覚と聞いて、すぐに思いつくのが、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の五感ではないでしょうか。それ以外に、

固有受容覚、前庭覚という普段は意識しづらい感覚があります。感覚統合で大事なこととして、大人からの強制ではなく、お子様自身が楽しいと思える活動、挑戦したいと思える活動が必要です。

感覚統合理論には以下の3つの原則があります。

①感覚は、脳の栄養素

視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚、固有受容覚、前庭覚の7つの感覚を栄養素として脳は発達していきます。中でも、触覚、固有受容覚、前庭覚は特に重要な感覚だと言われています。

②感覚入力には交通整理が重要

普段、たくさんの感覚を感じながら私たちは生活しています。例えば、まっすぐ歩く事やざわざわした場所で特定の人の話を聞く事、砂遊びをすることなどは感覚がうまく整理できているからこそ出来ることです。感覚統合とは、脳の交通整理とも言われ、お子様の交通整理を助けていく方法を考えていくことが重要です。

③感覚統合は積み木を積み上げるように発達する

人の発達過程にはある程度適切な順番があり、感覚統合も積み木を積み上げるように発達していきます。

5段目:教科学習、社会性の構築、遂行機能

4段目:微細運動、言葉の獲得

3段目:ボディイメージの形成、運動のコントロール

2段目:姿勢、筋力、眼球のコントロール

1段目:視覚、聴覚、触覚、固有受容覚、前庭覚

 

ざっくりとしていますが、お子様が現在どの段階なのか、求めているレベルは適切なのか考える基準になります。例えば、姿勢を保つ力が弱いお子様に対し「お箸を上手に使う事を求める」だと、2段目の力が未熟なのに、4段目の力を求めている事になります。座位姿勢の環境を整えてあげたり、身体を思いっきり動かす遊びを取り入れてあげる等の支援をするといいかもしれません。

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