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理解しやすい家庭での話し方

2022.02.18 | Category: 活動の中から

発達障害児に理解しやすい家庭での話し方

 自閉症児は言葉の獲得に困難があり、「聴く力」が弱い傾向があります。また、ADHD児は一次的な記憶量がやや少ない傾向があり、長い文章で語られると、文章の後の方になると最初に相手が言ったことが記憶に残っていないことがあります。
 いずれにせよ、発達障害児に話しかける時には、一つのセンテンスで用いる単語を少なくし、短い文章で語る必要があります。
 ゆっくりしゃべることが大切な原則です。ただし、ペースをゆっくりし過ぎたり、元来はまとめて言うはずの言葉と言葉の間を空けすぎないようにしましょう。自然な言い方をしなければ子供はそれを真似てしまいます。
 使う言葉も選ぶ必要があります。「全部この中に入れて」と言うような抽象性の高い言葉を使うよりも「玩具をこの箱の中に入れて」というような具体的な言葉を努めて使うようにしましょう。長い.複雑.曖昧などの言葉は使いません。
 子供の注意を引いて記憶させるためにはキーワードを文章の最後に起きます。1担キーワードを理解すれば必ずしもその言葉を文末に置く必要はありません。
 言葉とフレーズの間に間隔を置きます。理解を確実にするためには、まず最初に自然に全体の文章を言い、次にキーワードを際立たせるようなポーズを作って同じセンテンスを言いましょう。
 何について話しているかを見ながら聴くときに子供は最も学ぶことが出来ます。実際のモノ.行動.ジェスチャー.印刷された文字・絵などの視覚的手がかりで子供の理解力は、言葉が消えた後でも視覚的手がかりが残るために、向上します。
 動詞などの場合にジェスチャーを付けた方が良い場合もあります。実物を指さすのも大切です。イエスやノウを結うときには表情を誇張し首を振り顔を間近に近づけて言うのが良いでしょう。
 実物を利用できない的は絵カードを使います。子供の中には早い段階から印刷された文字に興味を持つ者もいます。それぞれのお子さんが好む情報形式を用いて言葉の意味を伝えてゆきましょう。

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