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療育の一場面で・・

2020.10.27 | Category: 未分類

こんにちは。TODAY is New Life です。

今日は、先日の自由遊びのほっこりした、一場面をお伝えすると共に、≪SSTについて≫をお話ししたいと思います。

ある日のこと、年長さん2人が、椅子に座って 絵本を読んでいた時の事です。
一人の男の子は、同じシリーズの絵本を2冊手に持っていました。
今、TODAYで人気のくろくんというクレヨンさんの話です。
一人の年中さんが、その本を貸して欲しそうに近づいてきましたが、それに気が付いた年長さんの本を持っていた子は走って逃げてしまいました。
その時、年中さんが泣きそうになっていたので、「なんていえばいいかな?」と声を掛けてみました。
「ちょうだいよ。一個」と自分の言葉で年長さんに勇気を出して言いましたが、、、
その年長さんは、本を持って走って逃げてしまいました。

年中さん、ショックで泣き出してしまいました。年中さんを慰めながら、近くにいた別の年長さんに「どうしたらいいと思う?」
と聞いてみたところ、「貸してあげたらいいんじゃないかな~。」と軽い感じでつぶやいた1分後に、2冊の本を持った年長さんは、
なんと持っていた本を2冊とも、ぶっきらぼうではあるけれど年中さんの前に置いて、少し離れたところまで走って行き、うつ伏せに寝転んでいました。

貸して貰った年中さんは、笑顔になり、「ありがとう。」と言いながら座って本をめくり始めました。
貸した年長さんは、少し悲しくなっていたようだったので、「貸してくれてありがとう!!この本一緒に読みたいな。」と
手招きすると、ごろごろ転がりながら近づいてきてくれました!! 『よかった・・』と思い、一緒に絵本を見ながら会話をしました。

この3人のお母様に送迎の際に、この一場面についてお話をしました。
2人のお母様は、絵本を貸したことやこのような子どもたちの会話を、とても喜んでくれました。
喜んでいただく事は、私たちが療育をする上でもとても励みになります。
1人のお母様は、「先生がそのように関わり、子どもが、色々な事に気が付くのは、とても嬉しいです。 けれど今、幼稚園でこの子の置かれた環境は、友達と認識されているかそうじゃないかがハッキリしていて、認識されていないように思ううちの子は、活動によって仲間に入ろうとした時に、入れてもらえない事が多いんです。今日も帰ってきてぽろぽろ泣いて仲間に入れなかった悔しい気持ちを親に言うんです。家にいる時はいいけど、学校に行ったら、更に親の管理からは離れるので、どんな状況も一人で乗り越えられるようになって欲しいと思っているんです。」という事を話されたお母様がいらっしゃいました。
この言葉を聞いて、子供社会の人間関係の難しさや、子どもたちが生きていく為に必要な力をつけるというSSTはとても大切で、今私たちが行っている療育の支援を続けていく事の大切さを再認識しました。

SSTは本当に、繰り返す事が大切です。子供たちの成長に、共感や喜びを感じながらも、子どもたちが当たり前に行うことができ、どこでもその力を発揮できるようにコツコツと毎日真摯に療育に向き合ってまいります。

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