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児童発達支援~なぜ苦手なのか?~

2020.06.06 | Category: 未分類

こんにちは。
児童発達支援TODAY is New Lifeです。

「スプーンやフォークがうまく使えない」「お箸の使い方を教えて欲しい」と言ったお話を聞くことがあります。
ただ、もしかすると大人から見た『苦手』であって、お子様にとっての『苦手』ではないかもしれません。
なぜなら、お子様たちは、フォークやスプーンを使えなかったら、手づかみ食べをしようとします。

道具をうまく使いこなすには、手や指の器用さばかりではなく言語の理解力も必要です。
そこにはお子様の発達段階があり、そのお子様によって、見合った道具や環境があります。

まずは、お子様の生活の流れを全体的にとらえてみましょう。
・お子様は何時頃起床して、就寝しますか?
・どんな食べ物が好きで、嫌いなものはありますか?
・どんな遊びをしていますか?
・どんあものに興味があって、どのくらい集中していますか?
・食べる時はどのくらいのペースですか?

1日の流れで考えてみると、お子様の状況を把握するには、膨大な情報量になりますね。
一気に見ようせす、ゆっくりで大丈夫ですよ。でも知ることが大事ですね。

お子様に合っていない環境があると、お子様の苦手を作りだしている原因かもしれません。
椅子や机があっていなければ、姿勢が崩れてしまいます。
テレビが付いていたら、集中力が散漫して、食べこぼしが多くなることも。
食具を使うのが難しい中使用していたら、丸のみしてしまう可能性もあります。

子どもの食事がうまく取れていないと、『子ども自身に原因がある』と目が行きがちですが、
周りの環境に目を向けてみると、違ったところに原因があるかもしれません。

このように1人1人の発達状況や生活状況を把握し、環境設定の見直しをしたり、道具の適切な選択をしたりすることが
とても重要だといえます。

私たちTODAY is New lifeでは、お子様一人一人の発達状況や生活状況を把握するために、
S-M社会生活能力検査をアセスメントに用いています。
S-M社会生活能力検査とは、社会生活能力を「自立と社会参加に必要な生活への適応能力」と定義し、子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査です。
知的障害や発達障害などの特徴をもつ子どもたちの指導への手がかりが得られます。

これは、6つの社会生活能力領域から構成されています。
身辺自立:SH(Self-Help) 衣服の着脱、食事、排せつなどの身辺自立に関する能力
移動:L(Locomotion) 自分の行きたい所へ移動するための能力
作業:O(Occupation) 道具の扱いなどの作業遂行に関する能力
コミュニケーション:C(Communication)ことばや文字などによるコミュニケーション能力
集団参加:S(Socialization) 社会生活への参加の具合を示す能力
自己統制:SD(Self-Direction)わがままを抑え、自己の行動を責任を持って目的に方向づける能力

保護者様に普段の状況を記入してもらい、私たちの方でも療育室内での状況と照らし合わせ、
お子様にとってよりよい環境とはなにかを常に考えております。

お子様達を知ることが、第一歩ですね。

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