絵本使い方の記事一覧
絵本使い方
絵本は、ご家庭で行える療育のツールとしてとても優れたものです。より療育効果を上げるために幾つかの工夫が必要です。
絵本に夢中になる子供もいれば、表紙をちらっと見るだけの子供もいます。しかし、絵を見ることや印字が好きな子供は絵本を喜ぶものです。
絵本の療育性は、しゃべり言葉と違って、絵と印字は、読んだ後でも残ることからきます。それらが残っているために子供は自分が見たり聞いたりしたことを理解することができます。良い本は何度も繰り返して読めます。物語を聞くたびに、子供の理解は深まり、本に書いてある言葉に慣れてゆきます。
例えば自閉症の中には理解する前に読むことに字を覚え、絵よりも文字を見ることに興味を示します。このような子供は長くて難しい単語を知覚できたとしても、それらの言葉の意味を理解しているとは限らないので注意が必要です。どのようにして絵本は子供に自分の世界を理解させ、コミュニケーションをとることを促進するのでしょうか。同時に、印字を子供に情報を与えるのに役に立ち、自己表現の新しい方法を提供するのかも考えてみましょう。
子供に絵本を読んでやるとき、多くの学習が成立します。
・子供は親と絵本を共有する楽しみを発見します。読み聞かせはあなたとお子さんに結び付く機会を与え、双方向的コミュニケーションの楽しみを発見させます。
・子供は新しい単語を覚え、もう知っている単語が新しい組み合わせで使われているのを見ます。
・絵本はあなたが子供に「登場人物が何を考えているのか」「次に何が起こるのか」を想像することを助けるときに、ページに書かれている言葉を超えて考えることを促進します。
・子供は、印字によってコミュニケーションする異なる方法を発見します。
以上の効果を実現するために、適切な本を選択しましょう。
子供が絵本で何をするのか、その理解力、興味、子供にとって意味がある絵を配慮しましょう。適した絵本とは、カラフルな絵があって、絵が現れるところではその下に直接結びつくように文字があるものでしょう。就学前の子供のための絵本は、通常、各ページに親しみやすいものが描かれていますが、子供はより細かい絵を好むかもしれません。特定の動物や好きなテレビ番組の登場人物など特別な興味を持っているものが出てくる絵本を喜ぶ子供もいます。
年長の子供でも、絵が素敵なものをチェックしましょう。親の方で少し工夫すれば、キャラクターものでも子どもに適切なものになります。