【児童発達支援TODAY】~気持ちを伝えるための癇癪(かんしゃく)~ 2019/1/23の記事一覧
【児童発達支援TODAY】~気持ちを伝えるための癇癪(かんしゃく)~ 2019/1/23
では、なぜ癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうのでしょうか?
周囲の人と言葉でコミュニケーションができる子どもであれば、苦痛や拒否、要求などを適切に表現して伝え
助けを求めることができるでしょう。
しかし、言葉をまだ覚えていない乳幼児期の子どもの場合には、泣き叫んだり、暴れたりするなどの行動によってしか、自らの気持ちを伝える手段がありません。
癇癪を起こすときには、注目、要求、拒否の3つの場合があります。
【注目】注目を引きたい、かまってほしい
【要求】物が欲しい、活動を行いたい
【拒否】活動をやめたい、ある場所を避けたい等、嫌だという気持ちを伝えたい
つまり過去に、癇癪を起こすことによって結果的に要求を叶えたり、嫌なことしなくて済んだりしたといった経験があった場合には、
コミュニケーションの手段として癇癪が習慣化してしまっていることが考えられます。
例えば、癇癪を起こすと母親が駆けつけて抱きしめてくれた、癇癪を起こしておもちゃを貸してもらったなど、
親にとっては癇癪をやめさせようとしてとった行動が、
子どもにとっては「癇癪を起していいことがあった」というご褒美になっていることもあるのです。
癇癪はそれぞれの子どもの状況において別々の原因がありますが、
こうした経験が重なることで、かまってほしいときに行うコミュニケーション行動として「泣き叫ぶ」「暴れる」ことが学習され、
定着してしまっている可能性があります。